男性看護師に向いている職場とキャリアアップの方法

男性看護師は、できれば女性看護師よりもキャリアアップの方法を着実に歩んでいくよう人生設計を行うことが大切だ。

 

看護師として専門性を高め、様々な技術を習得しておくほうが、キャリア形成において有利に働き、自分の立場を確立できるからである。

 

男性看護師の職場

 

男性看護師がキャリアアップするために向いている職場とは下記の通りである。

 

・救命救急
・ICU
・手術室
・精神科
・高齢者ケア施設
・泌尿器科
・整形外科
・男性専用のクリニック

 

上記の職場であれば、多くの男性看護師が在籍しているので、キャリアアップしやすい環境にあるといえる。
特に、救命救急やICUなどは、緊急の場合の看護知識や技術を獲得できるため、最初はこの科に属することをおススメする。活躍の場は格段に広がる。

 

救命救急であれば、救命処置や心肺蘇生法、神経蘇生法や外傷初期看護法などの研修を受ける必要があるため、緊急の事態に対応できる知識や技術が身に付く。これは将来、どの科を希望しようが、看護師として必要な武器となる。

 

また、上記の技術を身に付けておけば、災害が起こったときにDMATとして活躍することも可能だ。他にも、ドクターヘリのある病院であれば、将来はフライトナースとしての活躍が期待できる。

 

看護師であるが、「緊急の場合にオロオロしてしまうような技術」しか身に付けていないようであれば、転職の際に自信をもって「自分は採用されるに値する」とアピールすることができないのだ。

 

しかし、救命救急やICUで経験を積んでいけば、具体的に自分がどのような知識や技術を身に付けなければならないかを先輩たちから学ぶことができる。男性看護師の比率も高く、職場の悩みを相談しやすい。

 

医師も「救命救急やICUで経験してきたのであれば」と、一目置くことも多いだろう。これらの職場は慣れないうちは、命にすぐに関わるハードな職場と感じ、「しんどい」と思うこともあるが、ここを乗り切れば、将来の選択の幅がかなり広がる。

 

教育体制は重要

 

ただ、救命救急やICUに勤務する際に注意したい点もある。それは、救命救急やICUであったとしても、教育体制が全く整っていない病院があるということだ。

 

毎日の業務に追われ、資格取得が何も出来ない職場であれば、「自分がそこで何を行ってきたか」という実績を残すことが難しい。

 

できれば、資格取得を奨励している救命救急やICUがある病院を探し、ひとつでも多くの資格を取得し、日々の向上を客観的にも示しておくことが大切といえるのである。

 

他にも最近話題のメンズクリニックもまた、男性看護師にとっては働きやすい職場といえる。男性看護師ではないと、男性特有の悩みを相談しにくいため、男性看護師というだけで重宝されるのだ。

 

「救命救急やICU、精神科といった体力を必要とする職場はちょっと自信がない」とする男性看護師は、こちらの道もまたおススメである。

 

メンズクリニックについて

 

ただ、一度メンズクリニックに勤めると決めたのであれば、救命救急よりもキャリア形成は狭められることは承知しておいてほしい。なぜならメンズクリニックの看護は独特だからである。

 

将来、メンズクリニックを辞めて方向転換しようとする場合、高齢者ケア施設など、ある程度限定された職場でしか勤められない可能性が高いことを肝に銘じておこう。

 

ただし、メンズクリニックは高給与、高待遇のところが多いのだ。

 

メンズクリニックのおける美容整形については自由診療で、保険診療ではない。そのため、クリニック収入が保険診療で行なっている一般の内科のようなクリニックよりは患者一人あたりの報酬が多い。

 

メンズクリニックの医療費はクリニック側で自由に決めることができるのだ。そのため必然的に、看護師に対する待遇も良くなるというわけだ。

 

あるメンズクリニックの男性看護師の一例を挙げてみよう。勤務時間は朝の11時から夜の20時まで、残業も少なく、給与も正看護師なら35万円、准看護師なら32万円である。新卒で3年程度病棟勤務した男性看護師でも、年収は500万円を超すことがある。一家の家計を支える男性としては、嬉しい待遇である。また、新しい施術方法を先に試すことなどもできるメンズクリニックもある。要するに自分磨きも安価で行なうことができるというわけだ。

 

メンズクリニックでの具体的な仕事内容はカウンセリング、術前の処置、診療介助、術後のフォロー、記録、オペ器具の洗浄、などである。オペ前、オペ後など女性看護師には言いづらく恥ずかしいと思っている悩みを男性看護師であるなら話しやすい。そのため、メンズクリニックには男性看護師は必要不可欠な存在であるのだ。

 

ただ「看護技術が独特であれば、将来設計で選択できる幅を狭めてしまう」とメンズクリニックへの転職を敬遠する人もいるだろう。確かにメンズクリニックに長く勤務していれば一般的な病棟での看護技術とは異なるため、一般病院に転職する際は、「メンズクリニックに勤務していたこと」を嫌がる病院もあるだろう。しかし、物は考えようである。

 

すべての流れを理解するメンズクリニック

 

病棟のオペ室勤務の看護師とは違い、メンズクリニックの看護師は、オペの介助技術を取得できるだけでなく、オペ前、オペ後の一連の流れを知ることができる。

 

これはある意味、「オペ室だけで勤務してきた看護師よりも、患者の立場で物事を考えられる」というメンズクリニックで働く男性看護師の強みにはならないだろうか。

 

弱みは裏返せば、強みともなりえる。弱みと考えるか、強みと考えるかで、採用側の面接官の印象も異なってくるのである。

 

できれば、自信のない人よりも、自分が選択してきた道に間違いは無かったと思える前向きな人のほうが、新しい仕事を覚えるスピードも仕事への積極的な取り組みも良いといえる。

 

救命救急にせよ、メンズクリニックにせよ、男性看護師は、自分が行ってきた人生の選択に自信をもって取り組み、資格を取得するなど、ある程度の結果を残していくよう取り組むことが大切である。

 

キャリア形成において、女性よりも慎重に次の職場を考える必要があるのが男性看護師だ。

 

あなたらしく生きられる確固たる道を模索していってほしい。