保健師の仕事内容と雇用先の見つけ方

いまは看護師として働いているとしても、「将来、できれば保健師になりたい」と考える人も多いのではないだろうか。

 

そこで今回は保健師の仕事内容や雇用先の見つけ方についてお話していきたい。

 

保健師の仕事内容

 

保健師とは、「健康な人には健康を維持してもらい、病気や障害のある人には、その人らしく安心して生活してもらえるようにサポートする」仕事である。保健師が対象とする人は、新生児から高齢者までだ。

 

保健師の仕事は、看護師の業務と比較すると、緊急に命の危険が無く、健康な人が対象であるため、一見簡単そうに見える。しかし、あらゆる年代の健康をサポートする必要があるため、医療・介護・福祉・看護といった多くの知識を必要とする一面もある。

 

まずは各保健師の活動の場と役割について述べてみたい。

 

・市町村…全国で保健師として勤務している約60%が市町村で行政保健師をしている。業務の中心は、母子保健、地区保健、生活習慣病予防、精神保健などである。

 

母子保健とは、妊婦が安全に出産し、安心して育児を行っていけるように、サポートする仕事である。地区保健とは、担当した地区の精神疾患患者、身体障碍者などの健康や生活に関する相談窓口となる。生活習慣病予防とは、健康教室や健康診断、がん検診の企画運営、推奨を行っている。精神保健・介護予防とは、精神疾患患者や高齢者の相談業務を行ったり、知識を普及するためのイベントを開催したりしている。

 

・都道府県…ここでは全国で勤務している保健師の約15%が働いている。

 

業務の中心としては、精神保健、難病対策、感染症対策である。上記の市町村の保健センターでの保健師の業務内容よりは、より困難な問題や地域の枠組みを超えての対応が必要な事例を扱っている。

 

例えば、エイズや結核、性病といった感染症は地域で対応するよりも、広域での対策が必要となることが多い。

 

他には、医薬品、食中毒、感染症といった国民の健康被害を与えるような事態に対しての予防や対策などに関する業務を行うのである。よく食中毒が発生したときに、調査に訪れ原因を探る人達がいるが、それが都道府県に勤務する保健師の役割の一つだ。

 

・地域包括支援センター…これは、地域の高齢者の生活のサポート業務を行う。市町村の運営か、市町村からの委託となる社会福祉法人が運営を行う。

 

介護予防ケアマネジメントが主な仕事で、高齢者が介護を必要とならないように、ケアプランを作成する仕事を担っているのである。他には、高齢者の生活や健康上の問題の相談を受け、支援を考える仕事もある。

 

・企業…企業で労働者の健康をサポートしている保健師のことを産業保健師という。

 

健康相談を受けたり、健康指導を行ったりする。まだ、各種健康診断の運営を任される。現代では、労働者のうつ病の回復を助け、職場復帰を果たすサポート業務が増えてきているという。

 

・学校…小中学校の学校の保健室で勤務する保健師のことを養護教諭という。養護教諭は、児童や生徒の健康診断の運営や、傷病への対応、学校生活を安心・安全に送るための環境づくりを行っている。

 

最近では「保健室登校」という言葉を昨今よく耳にするように、児童・生徒が教室に復帰できるように養護教諭は、縁の下の力持ちとしての役割を担っている。他にもいじめや不登校、虐待など、心の健康に関する問題も養護教諭が関わっている。

 

・病院…病院での保健師の主な業務として、特定保健指導、健診業務、ケアプランの作成、生活指導などが挙げられる。保健師の約6%が病院、約3%がクリニックでの業務にあたっている。

 

個別に保健指導を行う傍ら、集団を分析し発見した問題に対して、対策を考えるといった対応をとる役割も、病院で働く保健師には求められる。

 

保健師の雇用先

 

次に保健師の雇用先の見つけ方についてお話していく。

 

まず、上記にあげた市町村や都道府県における行政保健師には、年齢制限があるので注意が必要だ。大体30代前半といったところが多い。さらに、自治体によっては1年間で募集する保健師の人数は大体1〜2人である。

 

産業保健師は、一般サラリーマンと同じ扱いになるため、好待遇・高給与であることが多く、人気の求人である。ときには倍率が30〜40倍といった難関ともいえる。

 

学校保健師もまた、求人がなかなか無いことが多い。

 

このように保健師になるには、かなり狭き門であることが分かる。市町村や都道府県の保健師を希望する場合は、対策を自分で取る必要がある。試験対策の問題集を一冊購入し、必ず解く。さらに、面接での受け答えも練習が大切である。

 

産業保健師への転職を希望する場合は、常に求人情報が出ていないか、アンテナを張り巡らせていないといけない。人気求人であるため、その日のうちに求人が埋まることもある。そのため、働きながら転職を考えている人にとっては、産業保健師の求人を探すこと自体が至難の業となる。

 

転職サイトに登録しておく

 

このようなときに頼りになるのが、やはり転職サイトだ。転職サイトに登録しておけば、保健師の求人情報があれば、すぐに教えてもらうことができるし、非公開求人を紹介してもらえる可能性が高い。

 

また、産業保健師の履歴書の書き方や面接での受け答えも、看護師のそれとは違ってくる。そのノウハウを充分に教えてくれるのも、転職サイトといえるだろう。

 

特に地方では、すぐに保健師の求人自体あるとは限らない。しかし、転職サイトに登録して、担当コンサルタントに「保健師になりたい」という旨を伝えておけば求人が出た際は、すぐに連絡が来るため、「絶好の転職の機会に巡り合える可能性」が高まる。

 

また保健師の採用にあたって履歴書や面接に不安があるといえば、担当のコンサルタントが相談に乗ってくれる。何人も保健師に採用させてきた実力がある転職のプロであれば、全面的に頼って間違いは無い。これだけで採用の可能性がぐっと高まるといっても過言ではない。

 

自力で保健師に採用されるには、相当難しい場合がある。しかし、転職のプロがあなたのバックにつくことで、不安は自信へと変わり、採用へと導いてくれる道しるべとなるだろう。