いじめ悩んでいる看護師が賢く対処する方法

「いじめ」、それは子どもであっても、大人であっても、命を守る立場の看護師であっても起こることである。「看護師は白衣の天使。いじめはおかしい」と思う人もいるだろうが、人材不足で過重労働の職場であればあるほど、看護師のいじめはまかり通っている。むしろ看護師のほうが、いじめが起こりやすい職場であるともいえる。

 

多忙、これは心の余裕を奪う状況に陥れる。看護師の仕事は次から次に行わなければならず、その間にもナースコールなどで呼び出されることが多い。目まぐるしくバタバタと動き回らなければならず、一つ一つの仕事を振り返って考える余裕がないほどの忙しいときがある。

 

このため、口調は乱暴になりやすく、本来であれば「お願い」することが、押し付けになったり、命令に変わったりもする。コミュニケーションが不足し行き違いが生じ、人間関係の不信感を招いてしまう恐れもある。このような状況は、徐々に「あの人は仕事が出来ない」「あの人が困っている顔を見るのが楽しい」といった弱い立場のものがストレス解消に使われてしまうことが出てくる。

 

そこで、いじめで悩んでいる看護師が賢く対処する方法についてお話したい。

 

1. まずは自分を振り返ってみる

 

最初に自分にいじめられる原因はないか考えてみることが大切だ。無意識でいままでやってきたことが、社会では通用せず、周囲に不快感を与えていることがある。

 

例えば、「挨拶は向こうがしてきたら、初めて自分もする」「たとえ周囲が忙しくしていても、自分の仕事を終わらせたら、仕事は終わったと考える」「自分の言っていることはいつも正しいと思う」「周囲に対して文句ばかり口にしている」といったことである。

 

周囲で嫌われている人の特徴や行動を考えてみよう。なにかしら原因があるとは考えられないだろうか。自分に思い当たるフシがないようであれば、親友に心が傷つかない程度になにか自分に悪いところは無いか言ってもらうのもおススメだ。今回を機に、自分の無意識でしていた悪い癖を直し、出直してみるとよいだろう。

 

2. 必要以上にあなたは悪いわけではないことを知る

 

悪いところに気づき、あなたは出直したとする。しかし、それでもいじめが続いているような場合、あなたは必要以上に自分を悪いと思う必要はない。

 

「誰かをいじめることを趣味、生きがいとしている」レベルの低い人間は山のようにいる。きっと人の痛みが分からないかわいそうな弱い人間なのだろう。あなたをいじめることによって「自分のほうが、仕事ができる」と思い込みたいのだろう。

 

ただ言っておく、人をいじめるような人間は、仕事ができない。本当に仕事ができる人間とは、仕事ができない人に対しては、言葉がけや教え方により仕事ができるように導いていける人のことを言う。仕事ができない人をいじめるレベルにあるということは、その人は実のところ崖っぷちで仕事に自信がないのである。

 

3. 相談できる人をつくる

 

あなたが自分自身を追い込んでしまう前に、だれか相談できる人を作っておくことが大切だ。それは、職場の中でもいいし、職場の外でもいい。「これはパワハラだ」と思ったら、上司や信頼できる人にあらかじめ相談して、対処方法について一緒に考えてもらえれば、解決するまで多くの時間や労力を使う必要がなくなるのである。

 

職場の外といえば、公的な相談窓口がある。「いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター」や「全国労働安全衛生センター連絡会議」といったところである。働きにいっているのに、職場で心の病気で体調を崩してしまっては働くことができない。一人で悩むことなく、早めに相談すると良いだろう。

 

4. 部署異動をお願いしてみる

 

もし職場に他の部署があるようであれば、他へ部署異動をお願いしてみることをおススメする。他の部署であれば、どうにかやっていけるということも多い。

 

私の友人もいじめで悩んでおり、辞めようかどうしようか悩んでいた。しかし、とりあえず部署異動をし、意地悪な先輩から離れたことで自分らしく働けるようになったという人がいる。あとから聞けば、やはりその意地悪な先輩は新人なら誰しもいじめており、入ってくる新人はみな辞めていったそうである。病院自体を辞めなくて良かったといっていた。辞めるより前に他にその病院で方法はないか、模索してみてほしい。

 

5. 転職を視野にいれる

 

もし、いまの病院でいじめに対して打つ手がない場合は、転職を視野に入れてほしい。なにもあなた自身の心を壊してまで、いまの職場にしがみついている必要はない。そのような価値の無い職場は早めに手を切ったほうがよい。

 

私も新人時代に嫌がらせを受けて、転職した一人である。給料が良いからと安易に選んだ職場で辛い目に遭った。嫌がらせの数々、嫌味、陰口、いまだに思い出すだけで、心が締め付けられるような思いがする。

 

よくぞそこまでいろいろな手を変え、品を変え、他人をいじめることができたと感心するほどである。自分の子どもには「いじめはしてはいけない」って言っていても、自分がしていることは正当化する人であった。まあ、それが人間の弱さともいえる。

 

私は様々な手は尽くしてみたが何も状況が変わらず、体調に支障をきたしてしまう前に、その職場から去ることにした。

 

転職サイトに登録したところ思いのほか、すぐに転職が決まり、いまの職場では、満足した働き方を実現できている。人間関係もとてもよく、お互いに助け合いながら仕事ができることに「自分も必要な人間だったのだな」と実感することができている。

 

できればあなたにもこのような働き方をしてもらいたいと思うのだ。仕事が楽しい。できるだけ、そう思って生きるほうが良いに決まっている。一度しかない人生、つまらない人間で悩まされている時間はないのである。