看護師転職サイトは利用すべきか、否か?

看護師が転職を考える際、ちょっと隙間時間にスマホを片手に求人情報を探す。そのときに、山のように現れる看護師転職サイト、「この転職サイトを利用するほうが良いのか、どうなのか」と迷ってしまう人も多いのではないだろうか。

 

答えからいうと、私は利用したほうが良いと思う。実際、仕事をしながら求人情報を探し、履歴書を書き、面接希望日の調節をし、面接を受けるといったことは、かなり難しい。

 

その点、転職サイトを利用すると、無料であなたの転職をサポートしてくれる心強い転職のプロがバックにつくことになるからだ。

 

看護師の転職サイト

 

確かに、転職サイトに登録したら、すぐに転職サイトから電話がかかってきて、何度断ってもしつこく、かけ直してくることがある。悪質な転職サイトに至っては、人気の無いブラック病院を無理やり受けさせて、その病院から紹介料をせしめようとするところもある。また、病院によっては、転職サイトに求人募集を頼んでいるにもかかわらず、手数料が勿体ないため、転職サイトからの求人は一切受け付けないこともある。

 

私が以前受けた病院がまさにそれであった。希望していた病院に転職コンサルタントと一緒に面接に行き、かなり好感触で手ごたえを感じていた。しかし結果は不採用だった。理由は「転職サイトのコンサルタントに頼るようではまだまだだ」といった理由であった。

 

この病院、実は担当コンサルタントは全く勧めていなかった。けれど、「家から近い」といった理由で私は無理をして担当コンサルタントに面接を受けるようにしてもらった。

 

不採用と聞いて、私は「だったら、転職サイトに求人募集をかけずに、最初からハローワークに頼めばいいじゃないか」と、時間を無駄にしたと感じた。

 

しかし、あとから分かったことであったが、その病院は経営難で、転職サイトに支払うお金がないくらい緊迫した状態にあったことがわかった。子宮頸がんと乳がん検診を試しにそこで受けてみたところ、病院の裏側はほぼプレハブで、ところどころ、建付けの悪いドアや窓があった。医師は高齢者の臨時ドクターばかり。そこに入職した看護師を友達にもつ人に話を聞くと、ボーナスが出ないこともあったそうだ。お金が無くて経営が困難な病院であれば、スタッフへのいろいろな恩恵も少なくなり、不満が多くなる。「今思えば、入職しなくてよかった」と思える病院であった。

 

そのため「転職サイトを使ってでも、優秀な看護師を獲得したい」としている病院に勤めたほうが、なにかとスタッフに対する恩恵も多いのである。

 

私も転職サイトを活用した

 

かくゆう私は転職サイトを利用して、希望する職場への転職が決まった一人である。担当のコンサルタントが私に合った職場選びから、履歴書の書き方、面接への同行まで行ってくれた。

 

いま、そこで働いているのは言うまでもない。この職場に決まったあとも、担当コンサルタントが3ケ月に一回は電話をかけてきてくれ、「何か問題は無いか」と尋ねてくれる。

 

2度目に受けた病院は、転職サイトのコンサルタントが紹介してくれた病院だった。ハローワークに求人がでておらず、非公開求人であった。私は先ほどの病院で、転職に失敗しているため、転職サイトは頼りたくない気持ちが大きくなっていた。

 

しかし、担当コンサルタントに「どうしてもこの病院を受けてほしい。絶対に院長の人柄があなたに合っている」といわれ、しぶしぶ了承した。さらに私が応募した時点で、すでに12人もの応募者がいた。けれど、それでも担当コンサルタントに熱心に説得され、「是非院長に会ってほしい。もうあなたには転職で泣くような目にはあってほしくない」と熱心に何度も口説かれ、ダメもとで面接を受けにいった。そして、その職場が大当たりだった。

 

院長は私のやる気を引き出し、「頑張ろう」と思わせてくれる人柄だった。面接で盛り上がり、その場で採用が決まった。給与面でも待遇面でも満足している。

 

このとき、私はこの担当コンサルタントの言うことを聞いておいて本当に良かったと思う。このような優良な病院の求人が世間に出回ることはほとんどない。応募者が殺到して、それだけで時間と労力を浪費することになるからだ。本当に優良な求人はなかなか表に現れることは無い。

 

良い転職サイトを選ぼう

 

中には悪質な転職サイトもあるが、大手で、長年運営しているようなところは登録しても間違いは無いだろう。あなたについた担当コンサルタントとの相性で合う、合わないも出てくることがあるから、できれば3社くらいに登録しておくほうが安心である。そうすれば、転職サイト同士を比較検討することが可能だからだ。

 

ある転職サイトのコンサルタントは「A病院はこの辺りで一番いい病院だ」といい、他の転職サイトのコンサルタントは「A病院はあんまりいい噂を聞かない」といったことをいって、意見が分かれることがある。このとき、もう一社の担当コンサルタントに連絡をとり、さらにA病院についての情報を手に入れると、果たしてそれが本当に信じていい噂なのかどうか、大体検討がつく。

 

転職とは、まさに「いかにどれだけ情報を仕入れたか」によって命運が分かれてくる。情報を制するものだけが、幸運を手に入れることができるのである。

 

「離職率は?」「人間関係は?」「どのような上司?」「院長の人柄は?」「待遇は?」「有給消化率は?」といった内部情報は個人的には大変聞きにくい。その貴重な内部情報をたくさん抱えているのが、「看護師専用の転職サイト」なのである。

 

看護ラボ:看護師の求人・転職情報から臨床まで」に詳しく載っているが、これらの内部情報を仕入れずに個人的に転職活動を行い、たとえ採用されたとしても、その先、満足いく職場であるかというと、疑問が残る。できるだけ、あなたの理想とする職場で満足した働き方が行えるように、利用できるものは利用するほうが賢い転職方法だといえるのである。

 

ハローワークは紹介した病院の転職に失敗したとしても、なにも損はない。しかし、転職サイトはあなたが転職に失敗したら、紹介した病院に報酬を返金しなくてはならない。あなたが本当に転職に成功してほしいと考えているのは、誰なのか冷静に考えてもらいたい。